OpenAIは、ChatGPTの音声機能で使用している声の1つがスカーレット・ヨハンソンさんの声に似ているとの指摘を受けて、「模倣してはいない」と説明しました。
また、該当する音声の使用を一時停止することを発表しました。2023年9月にOpenAIはChatGPTの音声機能を発表し、Breeze、Cove、Ember、Juniper、Skyの5種類の声を導入しました。
しかし、2024年5月14日に公開されたGPT-4のSkyの会話デモに対して、ヨハンソンさんの声に似ているとの指摘が寄せられました。OpenAIはこの件について、「AIボイスは有名人の声を意図的にまねるべきではない」という立場を明確にし、Skyの声はヨハンソンさんの声を模倣しておらず、他の俳優が自然に話している声を使用していると説明しました。
さらに、プライバシー保護のため、使用した俳優の名前は公開しないとしています。また、AIボイスはキャスティングディレクターと協力し、「多様なバックグラウンド」や「自然で聞きやすい」などの基準を基に、400人以上の候補から選ばれたことも説明しました。現在、この問題に対処するため、Skyの使用を一時停止すると述べています。一方、スカーレット・ヨハンソンさんは米メディアに対し、OpenAIからChatGPTへの音声提供の依頼があったが断ったことを明かしました。
それにもかかわらず、自身の声に似ているSkyが登場したことにショックを受けたとコメントしています。さらに、OpenAIのサム・アルトマンCEOがSkyのデモを公開する際に、映画「her」(ヨハンソンさんがAIの声を演じた作品)に言及し、自身のX(旧Twitter)アカウントに投稿したことについても、ヨハンソンさんは「アルトマンCEOが声を意図的に似せたことをほのめかしている」と批判しています。このように、OpenAIは音声機能に関する指摘に対し、迅速に対応し透明性を保つ努力を続けています。
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