11月に予定されている米大統領選挙で返り咲きを狙う共和党のドナルド・トランプ前大統領(77歳)は、6月1日に中国系の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に新たにアカウントを開設しました。
この動きは、特に若者層へのアピールを強化する狙いがあります。トランプ氏のアカウントは開設後わずか1日で270万人以上のフォロワーを獲得し、2月からTikTokで活動を開始した民主党のジョー・バイデン大統領(81歳)の陣営が持つ約34万人のフォロワー数を大きく上回りました。
トランプ氏が最初に投稿したのは、6月1日に総合格闘技団体「UFC」の試合を観戦に訪れた際の動画です。
この動画では、UFCの代表であるダナ・ホワイト氏が「大統領が新たにTikTokに登場しました」と紹介し、トランプ氏自身も「光栄だ」とコメントしています。
トランプ氏は大統領在任中、TikTokの利用者情報が中国政府に流出するリスクを懸念し、TikTokの米国事業の売却を求める方針をとっていました。
しかし、最近になってその規制強化に反対する姿勢を見せています。
この背景には、TikTokの運営企業であるバイトダンス社の大株主がトランプ氏の有力な支援者であることが関係しているとの見方もありますが、トランプ氏はこれを否定しています。
一方でバイデン大統領は、議会と連携してTikTokの米国事業の売却を求める法律を制定しましたが、選挙運動においては引き続きTikTokを利用しています。
バイデン氏の陣営は、TikTokを通じて若者層との接点を持ち続けることの重要性を認識していると考えられます。
NNU - ネオネットワーク連合をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。