Googleマップのタイムライン機能、ウェブ版は廃止もモバイル版は引き続き利用可能に

Googleマップのタイムライン機能をウェブ版で愛用している皆さんにとって、悲報です。

Googleは、この機能をウェブから完全に廃止し、モバイル版のみでの提供に切り替えることを発表しました。

この変更により、過去のルートや訪れた場所を記録するためには、Googleマップのモバイルアプリを使用する必要があります。

ウェブ版の廃止は年末までに行われる予定で、タイムライン機能を引き続き利用したい方は、今すぐアプリへの移行を検討するべきです。

タイムライン機能の詳細とその魅力

タイムライン機能、正式名称「ロケーション履歴」は、Googleマップの中でも特に人気のある機能の一つです。

ユーザーが過去に訪れた場所やそのルートを記録し、後で振り返ることができるため、非常に便利です。

例えば、家族旅行で訪れた観光地の思い出をもう一度辿ることができたり、友人と訪れたレストランやバーの記録を確認することができます。

この機能を利用することで、特に二日酔いの朝に前夜の行動を補完する助けにもなります。

プライバシー保護のための仕様変更

便利な一方で、タイムライン機能には常時ユーザーの位置情報をトラッキングするという側面があります。

このため、プライバシー保護の観点からも議論を呼んでいました。

Googleは、ユーザーのプライバシーを強化するため、今回の仕様変更を決定しました。

新しい仕様では、位置情報データはクラウドではなく、各ユーザーの端末にのみ保存されます。

これにより、外部へのデータ流出や不正使用のリスクを最小限に抑えることができます。

さらに、複数の端末を所有しているユーザーは、それぞれの端末で位置情報を管理する必要があります。

新しい端末にデータを引き継ぐ際には、バックアップを取ってインポートする手間が必要になりますが、この変更により、ユーザーは自身のデータをより確実にコントロールできるようになります。

廃止前に必要な対応

Googleはこの変更を段階的に進めており、ユーザーには事前に通知やメールで案内が届いています。

これにより、ユーザーが十分な時間を持って対応できるよう配慮されています。

特に、ウェブ版で過去の訪問履歴や経路を保存している場合は、12月1日までにモバイル版への移行を完了させることが推奨されます。

設定の変更を行わないと、これらのデータが失われてしまう可能性があります。

Googleの新しい方向性

Googleが提供するサービスや機能が定期的に見直され、変更されるのは珍しいことではありません。

しかし、今回の変更はプライバシー保護という観点からも、ユーザーにとって有益な決定といえるでしょう。

クラウド上でのウェブとモバイルの位置情報の同期がなくなることで、データの管理がシンプルになり、セキュリティも向上します。

Googleマップのタイムライン機能を愛用している方にとって、今回の変更は大きな転機となりますが、対応のためには充分な猶予があります。

モバイルアプリへの移行を早めに行い、データを保護しましょう。

これにより、引き続き安心して過去の訪問履歴やルートを振り返ることができます。

Sauce:ギズモード・ジャパン