Instagramの親会社であるMetaが、新たな広告形式「Ad Break」のテストをInstagramフィード上で進行中です。
現在もさまざまな広告が導入されているInstagramですが、この新しい「Ad Break」は、ユーザーが自らの意志でスキップすることができない、強制的な広告です。
「Ad Break」とは？
「Ad Break」は、ユーザーがInstagramのフィードをスクロールする際に、ランダムに表示される広告です。
この広告が表示されると、一定時間の間、ユーザーはスクロールを続けることができなくなります。
つまり、ユーザーは広告をスキップすることができず、指定された秒数が経過するまで表示を見続ける必要があります。
このカウントダウンは、動画やゲームの中で見かけるものと類似しており、多くのユーザーにとって馴染みのある形式です。
テスト中の「Ad Break」
現在、「Ad Break」は一部のユーザーを対象にテストされており、実際に体験したユーザーが、スクリーンショットや動画をソーシャルメディアに投稿しています。
その投稿によれば、「Ad Break」が表示された際には、次のようなメッセージが表示されることがあります
「広告ブレイクを表示しています。広告ブレイクは、Instagramで広告を見る新たな方法です。観覧を続ける前に広告を視聴する必要がある場合があります。」
ユーザー体験への影響
この新しい広告形式の導入は、ユーザーにとっては煩わしいと感じるかもしれません。
「ユーザーよりも広告主を優先しているのか？」といった不満の声が聞こえてきそうです。
しかし、Metaのような企業にとって、広告主からの収入は無料サービスの運営に欠かせないものであり、その収益モデルを維持するためには、ユーザー体験と広告のバランスを取ることが重要です。
広告の増加と他のプラットフォームの動向
昨今、特にユーザー数の増加が頭打ちとなっている大手のサービスでは、ユーザー体験に広告を組み込む方法が増加しています。
例えば、Netflixは海外で広告付き定額プランを導入し、Amazonプライムビデオも広告を表示するようになりました。
また、YouTubeは広告ブロックを回避するための強化策を講じ、広告なしでの視聴を難しくしています。
同様に、TikTokもInstagramと同様の広告表示形式をテスト中です。
今後の展望
Instagramの「Ad Break」はまだテスト段階にあり、全ユーザーに対して導入されるかどうかは未定です。
しかし、このような広告形式の導入は、Metaの収益モデルの一環として、今後も注視されることでしょう。
ユーザー体験と広告収益のバランスをどのように取っていくのか、Instagramの動向に注目です。
Metaがテスト中の新しい広告形式がユーザーにどのような影響を与えるのか、そしてそれがどのように受け入れられるのか、今後の展開に期待が寄せられます。
