LINE Payが2025年4月に終了へ – 国内の送金・決済サービスはPayPayに一本化

LINE Payが2025年4月に終了へ – 国内の送金・決済サービスはPayPayに一本化

LINEヤフーとLINE Payは、2025年4月30日までに日本国内のモバイル送金(送付)および決済サービスである「LINE Pay」を段階的に終了すると発表しました。

この発表により、LINE Payを利用している多くのユーザーや加盟店にとって、サービスの移行や終了がどのように進むのか、関心が高まっています。

背景と決定の理由

今回の決定は、LINE Payを取り巻く環境の変化に加え、LINEヤフーグループ全体の経営資源の最適な配分を考慮した結果、国内の送金・決済サービスを「PayPay」に一本化することが最適であると判断したものです。

LINE Payのサービス終了後は、希望者に対して残高をPayPayに移行する手続きが用意されます。

継続されるサービスと地域

国内でのサービス終了が決まった一方で、一部のサービスは継続されます。

例えば、マイナンバーカードを利用した本人確認を提供する「LINE Pay 公的個人認証サービス」(JPKI)や「LINEポイント」などの事業は、LINEヤフーに引き継がれる予定です。

また、日本国内でのサービス終了が決まったものの、タイや台湾のLINE Payは今後も引き続き提供されることが確認されています。

LINE Payの残高処理

サービス終了後のLINE Payの残高については、LINE Payアカウントの種類に関わらず、日本の資金決済法第20条第1項および第61条第5項に基づき、ユーザーへ払い戻されます。

具体的な払い戻しのプロセスや手続きの詳細については、2025年2月末までに特設サイトで案内される予定です。

サービス終了のスケジュール

LINE Payのサービス終了は段階的に進行します。

まず、2024年9月上旬に「残高送金・送付」サービスが終了し、次に2025年1月下旬には「Visa LINE Payプリペイドカード」のサービスが終了します。

さらに、2025年3月下旬には「残高チャージ」、4月下旬には「コード支払い」「オンライン支払い」「LINE Pay 請求書支払い」「銀行振込サービス」といった主要な機能が停止されます。

クレジットカードサービスの終了

「Visa LINE Payクレジットカード」(LINEクレカ)および「Visa LINE Payクレジットカード」(P+)のサービスに関しては、2025年4月下旬に「チャージ&ペイ」サービスが終了し、それ以降はカードの有効期限に伴い、「カードショッピング」も順次終了していきます。

アカウントとアプリの利用停止

2024年11月下旬には、新たなアカウントの開設およびアプリの利用が停止され、2025年4月下旬には「支払い履歴」「入出金履歴」「送金」「出金サービス(セブン銀行ATM含む)」が停止される予定です。

加盟店・自治体向けサービスの終了

加盟店および自治体向けのサービスについても、段階的に終了が進みます。

2024年12月下旬には「LINE Pay かんたん送金サービス」が終了し、2025年4月下旬には「コード決済」および「オンライン決済」も停止されます。

新規の決済加盟店の申し込みは2024年7月30日まで、LINE Pay かんたん送金サービスの申し込みは2024年6月28日まで受け付けられます。

ユーザーと加盟店への影響

この移行プロセスにより、LINE Payを利用していたユーザーや加盟店は、PayPayへの移行を検討する必要があります。

LINE Payの残高をPayPayに移行するための詳細な手続きは2025年2月末までに発表される予定ですが、早めの対応を検討することが推奨されます。

また、LINEヤフーグループとしての経営資源の配分や、今後のサービス展開についての詳細が明らかになるにつれ、利用者や加盟店にとっての具体的な影響もさらに明確になるでしょう。

このように、LINE Payのサービス終了は、多くの利用者にとって重要な変化となりますが、適切な情報収集と対応を行うことで、スムーズな移行を図ることができるでしょう。