X(旧Twitter)、イーロン・マスクが『いいね!』非公開化を実行:日本ユーザー大混乱

X(旧Twitter)、イーロン・マスクが『いいね!』非公開化を実行:日本ユーザー大混乱

2024年6月12日(現地時間)、米X社は、「いいね!」機能の非公開化を発表しました。

この変更により、他のユーザーが「いいね!」した投稿の詳細が見られなくなり、誰がどの投稿に「いいね!」を押したのかも分からなくなりました。

X社のエンジニアリングチームの公式アカウント(@XEng)がこのニュースをX上で公開し、多くのユーザーが驚きをもって受け止めました。

この新しい仕様では、自分の「いいね!」タブは引き続き確認可能ですが、他人の「いいね!」タブにはアクセスできなくなります。

加えて、自分の投稿に対して誰が「いいね!」を押したかの確認も、Android版アプリでは制限されており、現在はWebブラウザ版やiOS版でのみ確認できる状態です。

Android版のユーザーは、Webブラウザ版を利用して「ポストのエンゲージメントを表示」を押すことで、この情報を確認することができます。X社のエンジニアリングチームは、この変更について「ユーザーが多くの投稿に『いいね!』を押すことで、『For you』(おすすめ)のタイムラインがより充実する」と説明しています。

これは、「いいね!」の傾向に基づいて、レコメンドされる投稿が変わることを示唆しています。

つまり、ユーザーが「いいね!」を押すことで、その人にとってより関連性の高いコンテンツが表示されるようになるということです。

この仕様変更を受けて、日本のXユーザーの間では大きな反響がありました。

2024年6月13日午前10時40分(日本時間)には、トレンド欄に「イーロン」「自分のツイート」「自分のポスト」「#いいね非公開」「自分の投稿」「ブラウザ版」「プライバシー」などの関連ワードが上位にランクインしました。

多くのユーザーは「改悪だ」「本当に困る」「Twitterはイーロンのおもちゃじゃない」などと不満を訴えており、特に日本のXユーザー間では混乱が広がっています。

一方で、X社のオーナーであるイーロン・マスク氏は、自身の投稿で「いいね!」が非公開化されてから「いいね!」の数が急増したことを報告しました。

彼は、1週間前のデータと比較して「いいね!」の数が増加していることを示すグラフを公開しました。

このデータを見たユーザーからは、「公開された状態では『いいね!』を控えていたユーザーが実際に存在したのではないか」という考察も出ており、非公開化によってユーザーがより自由に「いいね!」を押せるようになったという見方が広がっています。

今回の「いいね!」非公開化の動きは、Xのプラットフォームに対するユーザーの関わり方や、Xが提供する体験にどのような影響を与えるのか、注目されています。