最近、Bingで「楽天」を検索すると、サポート詐欺サイトに誘導されるリスクがあることが話題になっています。
特に、Microsoft Edgeなどで既定の検索エンジンがBingに設定されている場合、注意が必要です。
詐欺サイトの仕組みと見分け方
Bingの検索結果には、通常の検索結果に加えて広告も表示されることがあります。
問題は、「楽天」と検索した際に表示される広告リンクにあります。
広告と表示されるリンクの中には、中国の詐欺サイトへのリンクが含まれていることがあります。
これらの詐欺サイトにアクセスしてしまうと、Windowsの青い起動オプション画面や「Windows セキュリティ」、あるいは「Microsoft Defender」などを模したWebページが表示され、「異常なアクティビティによりWindowsがロックされた」などのメッセージが表示されます。
さらに、警告音が鳴り響き、自動音声で「この画面を閉じるな」と指示されることもあります。
これらのメッセージはすべて偽装されたもので、ユーザーを騙して管理者権限でのログインを要求してきます。
どうすれば安全を保てるか
このような詐欺サイトに対する最善の防御策は、冷静に対処することです。以下の点に注意してください。
広告リンクの識別
Bingの検索結果に表示される広告リンクには、小さく「広告」と表示されています。
この表示を確認し、正規のサイトと見間違えないようにしましょう。
ブックマークの利用
正規の楽天サイトをブックマークして、直接アクセスするようにしましょう。
検索エンジンを経由しないことで、詐欺サイトに誘導されるリスクを減らせます。
検索エンジンの設定変更
Bing以外の検索エンジン(例えばGoogle)を使用するのも一つの対策です。
Microsoft Edgeや他のブラウザの検索エンジン設定を変更してみましょう。
警告を無視
詐欺サイトにアクセスしてしまった場合、表示される警告や音声を無視して、すぐにブラウザのタブを閉じるようにしましょう。
決して指示に従って管理者権限でログインしたり、提供された電話番号に連絡したりしないでください。
Microsoftの対策と現状
Microsoftもこれらの詐欺サイトに対して対策を講じていないわけではありません。
時折、問題の広告リンクは削除されるようですが、それでも完全には防げていないようです。
執筆時点でも、再び問題の広告リンクが表示されることがあります。
そのため、当面の間はユーザー自身が注意を払うことが重要です。
最後に、サポート詐欺サイトに対して最も効果的な防御は、情報に基づいた行動と警戒心です。
オンラインでの安全を保つために、常に最新の情報を収集し、疑わしいリンクやメッセージには慎重に対処するようにしましょう。
画像:Microsoft
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