日本発、グーグルが『ハッシュタグ検索』を開始

日本発、グーグルが『ハッシュタグ検索』を開始

2024年6月19日、Googleは日本国内での新たな検索機能「ハッシュタグ検索」の提供を開始しました。

この機能は、従来のキーワード検索とは異なり、特定のハッシュタグを入力することで、ソーシャルメディアやブログ、YouTubeなどから最新のコンテンツを集めて表示します。

これにより、トレンドやニッチな話題に関する情報をリアルタイムで確認することができます。

ハッシュタグ検索とは?

通常のGoogle検索では、ユーザーは特定の「キーワード」を使って情報を探します。

例えば、「牛丼」と検索すると、牛丼の作り方や種類、販売場所などが表示されます。

一方で、新しい「ハッシュタグ検索」では、「#牛丼」と検索することで、ソーシャルメディアの投稿やYouTube動画、ブログ記事などから最新の情報が得られます。

これにより、通常の検索では見つけにくいトレンドやニッチな情報にもアクセスできるようになります。

例えば、「#Google」や「#Microsoft」と検索すると、Twitter(旧X)やInstagram、TikTokなどの投稿を通じて、最新のグルメ情報やおすすめスポットが確認できます。

また、「#韓国コスメ」では、最新の美容トレンドや新商品に関する情報が得られます。

ハッシュタグ検索の結果には、関連するハッシュタグの提案も表示されるため、より深く関連情報を調べることができます。

日本独自のハッシュタグ文化と検索ニーズ

今回のハッシュタグ検索の日本先行導入には、いくつかの理由があります。

特に注目すべきは、日本や韓国など東アジアにおけるハッシュタグ利用の独自性です。

これらの地域では、ハッシュタグがソーシャルメディアだけでなく、雑誌やテレビなどネットの外でも広く使われています。

また、日本では「推し活」や趣味の深堀りに対するニーズが非常に高く、ユーザーはトレンドや最新情報を常に求めています。

Google検索のゼネラルマネージャーである村上臣氏は、次のように述べています。

「日本では、ハッシュタグが定着しており、それが検索ニーズにもつながっています。特に、最新のトレンドやニッチな情報に対するユーザーの関心が非常に高いことが、今回のハッシュタグ検索の導入につながりました。」

Impress Watchより引用

ハッシュタグ検索の実用性と今後の展望ハッシュタグ検索は、特にリアルタイム性の高い話題やソーシャルメディアで人気のテーマに対して有効です。

例えば、スポーツイベントやライブ中継など、瞬時に情報が更新されるような状況では、ハッシュタグ検索がその強みを発揮します。

また、「#ブログ好きな人と繋がりたい」など、日本独特のハッシュタグを使うことで、趣味や関心を共有する新しいネットワークを広げることが可能です。

ただし、ハッシュタグ検索が導入されたことで、従来のキーワード検索が影響を受けるのではないかという懸念もあります。

しかし、村上氏はこの点についてこう述べています。

「検索は長い時間をかけて進化しており、さまざまな使われ方がある。ハッシュタグ検索は、広がるユーザーニーズに応えるための新しい機能であり、試験運用では多くのユーザーからポジティブな反応を得ています」

Impress Watchより引用

とコメントしています。

Google for Japanイベントでの発表

6月19日には、「Google for Japan」イベントが開催され、日本におけるGoogleの新たな取り組みが紹介されました。

ハッシュタグ検索の他にも、降雨予測機能「Googleナウキャスト」や、日本国内でのAIの活用についても発表されました。

これらの新機能は、Googleがユーザーの多様なニーズに応えるために継続的に取り組んでいることを示しています。

今回のハッシュタグ検索の導入は、日本におけるGoogle検索の新しいステップであり、ユーザーがより豊かな情報を得るための手助けとなるでしょう。

情報元

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1601174.html