Windows 10でアプリを起動すると『開く』ダイアログが表示される不具合

Windows 10でアプリを起動すると『開く』ダイアログが表示される不具合

2024年4月に配信されたWindows 10の更新プログラム「KB5036979」を適用した一部のユーザーから、「電卓」などのWindowsアプリを起動しようとした際に、意図したタスクが実行されずに「このファイルを開く方法を選んでください」というダイアログが表示される不具合が報告されています。

具体的には、タスクバーやスタートメニューにピン留めされたアプリのアイコンを右クリックし、そのアプリの特定のタスクを選択する操作が影響を受けています。

通常、これによりアプリの特定の機能が直接開かれるはずですが、今回の不具合では、アプリが起動せずにファイルを開く方法を尋ねるダイアログが表示されてしまうのです。

影響を受けるアプリと報告されている事例

Microsoftによると、この問題は特に「Microsoft Teams」「新しいOutlook for Windows」「切り取り領域とスケッチ」などのアプリで頻繁に発生しているとのことです。

しかし、IT系ニュースサイトのBleepingComputerは、「タスクのショートカット機能があるすべてのWindowsアプリで同様の問題が確認されている」と報告しており、実際に「電卓」アプリでもこのダイアログが表示されることが確認されています。

バグの影響と一時的な対策

この不具合が発生すると、右クリックから直接タスクを実行する機能が利用できなくなるため、ユーザーはアプリを手動で開き、必要な操作を行う必要があります。

ただし、BleepingComputerによると、この問題が発生しても、ダイアログを閉じれば通常通りアプリを使用することができるため、動作に大きな支障はないとしています。

Microsoftの対応と今後の修正予定

Microsoftは、今回の不具合について認識しており、必要な修正がすでに特定されていると発表しました。

修正は、今後のWindows 10 22H2のアップデートで提供される予定です。

その他の関連問題

Windows 10の不具合とは別に、Windows 11でも「Microsoftフォト」アプリに関する問題が報告されています。

2024年6月4日以降にMicrosoft Storeから「Microsoftフォト」アプリを最新バージョン(バージョン2024.11050.29009.0以上)にアップデートした場合、アプリを起動しても回転する円が表示されたまま消えてしまうことがあるというものです。

さらに、デバイスにプロセス監視ツールのProcmon(Process Monitor)がインストールされていると、プロセス終了時にアクセス拒否エラーが表示される場合があります。

Microsoftはこの問題についても、「解決に向けて取り組んでおり、今後のリリースで更新を提供する予定です」と述べています。

まとめ

Windows 10の最新アップデートに関連する不具合により、一部のアプリで「このファイルを開く方法を選んでください」というダイアログが表示される問題が報告されています。

この問題により、特定のタスクを右クリックから直接実行できない状況が発生していますが、Microsoftは既に修正に取り組んでおり、今後のアップデートで解決される予定です。

ユーザーは、アップデートが提供されるまでの間、手動でアプリを操作することで対応する必要があります。