最近、YouTubeは「YouTube Premium」の料金を安く抑えようとしているユーザーに対して、厳格な取り締まりを始めました。
YouTube Premiumは、広告なしで動画を楽しんだり、オフラインで再生したり、バックグラウンドでの再生が可能なサービスです。
アメリカではこのサービスの月額料金は13.99ドルで、日本では1280円です。
しかし、国によって大きく料金が異なり、スイスでは月額15.9フラン(約2800円)、イギリスでは12.99ポンド(約2600円)と、国ごとに価格が設定されています。
一方で、フィリピンでは月額159ペソ(約430円)と非常に安く、さらにアルゼンチンでは869ペソ(約150円)、ナイジェリアでは1100ナイラ(約120円)という、極めて安価な料金設定もあります。
このような料金差を利用し、一部のユーザーはVPNを使って自分の居住地を低料金の国に見せかけ、その国の価格でYouTube Premiumに加入していました。
この手法は長い間使われてきましたが、最近になってYouTubeはこれらのユーザーのアカウントを予告なしに解約し始めました。
Redditの投稿には、「あなたのYouTube Premium会員資格は取り消されました」という通知のスクリーンショットが多数上がっています。
多くのユーザーが同じメッセージを受け取ったと報告しています。
YouTubeはPCMagの取材に対し、これが事実であることを認めました。
同社の担当者は、「YouTubeは、登録国の情報を偽ったと判断されたアカウントのPremium会員資格を取り消す手続きを開始しました。これはYouTubeの有料サービス利用規約に違反しているためです。これらのユーザーには、会員資格の取り消しを伝える電子メールとアプリ内通知が送られます」と述べました。
また、ユーザーの報告によると、YouTubeは今後、ユーザーがアカウントに登録されている国の住所に関連付けられた現地のクレジットカードでの登録を求める可能性があると見られています。
これにより、他国の安価な料金でサービスを利用しようとする不正な試みがさらに難しくなることが予想されます。
このように、YouTubeはサービスの公正な利用を確保するために、ユーザーの居住国に基づく適正な料金の支払いを求める姿勢を強化しており、違反者に対して厳しい措置を取るようになっています。
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