米Googleは、日本時間の6月27日に最新の「ChromeOS M126」をリリースしました。
今回のアップデートには、ユーザーの利便性を大幅に向上させる新機能や、さまざまな改善が含まれています。
ただし、すべての機能が一斉に利用可能になるわけではなく、段階的にロールアウトされるため、一部の機能はすぐに使用できない場合があります。
ここでは、「ChromeOS M126」の主要な新機能と改善点について詳しく解説します。
新しいセットアップ方法「クイックスタート」
「ChromeOS M126」の最大の特徴の一つは、「クイックスタート」と呼ばれる新しいセットアップ方法です。
この機能により、手持ちのAndroidスマートフォンを使用して、新しいChromebookを簡単にセットアップすることができます。
具体的には、AndroidデバイスとChromebookの間に安全な接続を確立し、Wi-Fi設定やGoogleアカウントのログイン情報を自動で転送します。
これにより、従来のようにパスワードを手動で入力する必要がなくなり、セットアップがスムーズかつ迅速に行えるようになります。
AIベースの超解像デジタルズーム対応カメラ
「ChromeOS M126」には、カメラアプリの機能強化も含まれています。
特に注目すべきは、AIベースの超解像デジタルズーム機能です。
この機能は、光学ズームモーターを持たないカメラでも、デジタルズームをサポートするために開発されました。
高性能なChromebookでは、このAI技術が適用されることで、ズーム時の画像品質が向上します。
これにより、従来のデジタルズームに比べて、より鮮明でクリアな画像を得ることが可能になります。
その他の改善点
「ChromeOS M126」には、その他にも多数の改善が加えられています。以下は、その中でも特に注目すべき機能です。
拡大鏡で「Select to Speak」をフォロー
音声読み上げ機能「Select to Speak」が、画面の拡大鏡機能と連動するようになり、ユーザーが画面を拡大した際に、音声読み上げがその拡大された部分をフォローします。
これにより、視覚に障がいのあるユーザーにとってのアクセシビリティがさらに向上します。
カーソルの点滅をオフにする新しい設定
光過敏性発作のリスクを軽減するため、カーソルの点滅をオフにすることができる新しいアクセシビリティ設定が追加されました。
管理下ユーザーの拡張機能インストール
親が特定の拡張機能をChromebookに強制インストールできる機能が追加されました。
これにより、保護者が子供の使用するデバイスをより安全に管理することが可能になります。
オーバースクロールをオフに
ページ間の移動に使用するスワイプジェスチャーを無効にするオプションが追加され、誤ってページを移動してしまうのを防ぎます。
マルチカレンダーのサポート
複数のカレンダーに登録されたイベントを一元的に表示できるようになりました。
これにより、ユーザーはすべての予定を一つのビューで確認することができます。
アップデートの適用方法
「ChromeOS M126」のアップデートは、対象となる環境から順次展開されます。
アップデートが利用可能になると、Chromebookの「設定」画面にある[ChromeOS について]セクションから、アップデートを適用することができます。
今回のアップデートにより、ChromeOSはさらに使いやすく、パワフルなOSとなりました。
特に、新しい「クイックスタート」やAI超解像ズーム機能の追加により、ユーザーはより快適なデジタル体験を享受できるようになります。
最新の「ChromeOS M126」をぜひお試しください。
画像引用
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