アップルとグーグルは7月10日、新しいデータ移行ツールを導入しました。
これにより、ユーザーはGoogleフォトからiCloudへ写真や動画を直接移行できるようになりました。
この新機能は、今週中にすべてのユーザーに提供される予定です。
これまで、GoogleフォトからiCloudへのデータ移行は、まずGoogleフォトから写真や動画をダウンロードし、それを再度iCloudにアップロードする必要がありました。
しかし、この新しいデータ移行ツールを使用することで、この煩雑な作業が不要となります。
このツールは、アップル、グーグル、メタなどが共同で設立したData Transfer Initiative（DTI）の技術を活用しています。
この技術により、ユーザーはGoogleフォトとiCloudの間でデータを相互に移行できるようになります。
以下に、対応するファイルフォーマットと移行手順の概要を示します。
対応フォーマット
写真
- .jpg
- .png
- .gif
- .webp
- .avif
- ほとんどのRAW形式のファイル
動画
- .mp4
- .mov
- .m4v
- .mpg
- .mkv
- .mod
- .mmv
- .avi
- .divx
- .tod
- .wmv
- .asf
- .3gp
- .3g2
- .m2t
- .m2ts
- .mts
移行の大まかな手順
事前準備
- iCloud写真とiCloud Driveを有効にする。
- iCloudストレージに十分な空き容量があることを確認する。
Google Takeoutにアクセス
- Google Takeoutのウェブサイトにアクセスし、画面の案内に従ってGoogleフォトからのエクスポートを開始します。
転送先の選択
- 転送先として「Apple – iCloud Photos」を選択し、Apple IDでサインインします。
権限の共有
- 「許可」をタップして、iCloudに写真やビデオを追加する権限をグーグルと共有します。
転送完了の確認
- Appleから転送完了の確認メールが届きます。
この作業には、ファイルの数や容量によって数時間から数日かかることがあります。
寝る前や休日など、まとまった時間が確保できるタイミングで行うと良いでしょう。
なお、移行作業が完了しても、Googleフォト上のデータは消えずに残るため、必要に応じて後から削除することが可能です。
この新しいデータ移行ツールを利用することで、ユーザーは大切な思い出を簡単に移動させることができ、より便利で効率的なデータ管理が実現します。
