イギリスの名門男子校であるイートン校は、新入生に対してスマートフォンを禁止し、代わりに昔ながらの携帯電話を支給するという新たな方針を打ち出しました。
この決定は、デジタル化が進む現代において、生徒たちの教育環境を最適化するための一環です。
同校の広報担当者がBusiness Insiderに対して明らかにしました。
イートン校は、生徒たちにインターネットにアクセスできるiPadを配布する一方で、授業外で使用するための旧式のノキア製携帯電話、通称「ブリックフォン」を新入生に提供します。
これらのブリックフォンは、電話をかけたりメールを送ったりする基本的な機能のみを備えており、インターネットにはアクセスできません。
広報担当者は、「イートン校では、テクノロジーが学校生活にもたらすメリットと課題をバランスよく管理するため、携帯電話やデジタル端末に関する方針を定期的に見直しています」と語りました。
そして「9月から9年生になる生徒には、授業外で使用するためのブリックフォンと学業をサポートするiPadが支給されます。他の学年の生徒に対しては、年齢に応じた管理体制が引き続き取られます」と続けました。
イートン校は、ロンドン郊外のウィンザー近くに位置する全寮制の寄宿学校であり、イギリス王室のウィリアム王子やヘンリー王子、俳優のトム・ヒドルストンやエディ・レッドメインなど、多くの著名な卒業生を輩出しています。
また、キャメロン元首相やジョンソン元首相など、イギリスの首相を何人も輩出していることでも知られています。
この新たな方針は、2018年に導入されたスマートフォンに関するルールの延長線上にあります。
当時は、新入生が夜間にスマートフォンを学校側に預けることを義務付ける措置が取られていました。
今回の方針は、さらに一歩進んで、授業外でのスマートフォン使用自体を禁止するものです。
「ダムフォン」や「ブリックフォン」と呼ばれるこれらの旧式携帯電話は、近年、若者の間で人気が再燃しています。
SNSとのつながりを断ち、デジタルデトックスを求める新たなトレンドがその背景にあると考えられます。
このような動きは、イートン校の新たな方針と一致しており、テクノロジーと生徒の健康的な関係を構築するための試みとして注目されています。
source: Business Insider
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