世界中で人気を集める日本のアニメや漫画ですが、これらのコンテンツが無断でインターネット上に掲載される「海賊版サイト」の被害が深刻化しています。業界団体の調査によれば、過去3年間で、海外に拠点を置く海賊版サイトの運営者22人が現地の捜査当局によって摘発されました。
アニメや出版業界などが共同で設立した「CODA=コンテンツ海外流通促進機構」によると、国際的な対策を開始して以来、この3年間で海外に拠点を置くサイトの運営者が摘発されるケースが増えているとのことです。特に、中国では今年1月から先月にかけて、江蘇省の公安局によってアニメなどの海賊版サイトを運営していた13人を含む18人が摘発されました。また、ブラジルでは4人が摘発され、36の海賊版サイトが閉鎖に追い込まれました。
日本のアニメや漫画が世界中で高い人気を誇る中、海外の運営者がこれらの作品を外国語に翻訳して無断で掲載し、収益を得ようとするケースが増えています。おととしの調査では、海賊版サイトなどによる日本のコンテンツの被害額が1兆9000億円から2兆2000億円と推計されており、これは日本のコンテンツ産業にとって非常に大きな損失です。
CODAは「最近ではフランスなどヨーロッパでも海賊版サイトによる被害が目立つようになっている。引き続き海外の捜査当局と連携し、厳正に対処していきたい」と述べており、対策をさらに強化する方針を示しています。
このような背景から、日本のコンテンツを守るための国際的な取り組みがますます重要になってきています。日本のアニメや漫画が世界中で楽しまれる一方で、その著作権が侵害されないようにするためには、引き続き強力な対策が必要です。
source: NHK
NNU - ネオネットワーク連合をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。