OpenAIの新しいAI開発プロジェクト「Q*(キュースター)」が注目を集めています。これは汎用人工知能(AGI)の研究において画期的な進歩をもたらす可能性があると噂されています。大規模言語モデルは、人間が理解できる自然な言葉を生成する能力に優れていますが、計算や数学的推論に関しては精度が低いことが課題です。特に設問が長文になると、回答の正確性が低下する傾向があります。この問題を解決するために、「Q*」プロジェクトが進められているのです。
ロイターの報道によると、「Q*」は2023年冬頃に盛んに噂されていましたが、2024年5月時点でもなお開発が続けられており、社内では「Strawberry」というコードネームで呼ばれているそうです。ロイターが確認した文書には、Strawberryの開発計画が詳細に記されており、このモデルを使ってAIが単に質問に対する答えを生成するだけでなく、「CUA(Computer-Using Agent:コンピューターを使用するエージェント)」のサポートを受けながら、自律的にウェブをブラウズし、その結果に基づいて行動を起こせるようにする方法が説明されていました。また、情報提供者は「計画は進行中」とも述べています。
Strawberryは社内でも「画期的なもの」として認識されており、このプロジェクトにより、AIが事前に計画を立て、物理世界がどのように機能するかを回答に反映し、複雑な問題を確実に解決できるようになると期待されています。大規模言語モデルは、文章を要約したり、非常に速く高品質な文章を作成したりする能力に優れていますが、論理的な誤りを認識したり、三目並べのような直感的な問題を解くことは苦手です。このような問題解決のための推論能力について、OpenAIの研究者たちは「人間あるいは超人レベルの知能を獲得するための鍵である」と述べています。
要するに、Strawberryプロジェクトは、AIがより高度な知能を持ち、人間のように複雑な問題を解決できるようにすることを目指しているのです。これにより、AIの能力が飛躍的に向上し、私たちの生活に大きな影響を与えることが期待されています。
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