Googleは7月18日(米国時間)、Android 15の4番目のベータ版である「Beta 4」を公開しました。Android 15は今年2月に開発者向けプレビュー版がリリースされ、4月にはベータ版がリリースされました。そして今回の「Beta 4」が最後のベータ版となり、次にリリースされるバージョンは正式な製品版となる予定です。
この「Beta 4」では、デベロッパーAPIとアプリ向けのすべての動作が最終的なものとなるため、アプリ開発者は自身のアプリをこの「Beta 4」で統合し、レビューすることができるようになります。また、Android 15対応のアプリをGoogle Playで提供することも可能になります。
「Beta 4」のリリースに際して、特に注目されるのはPNGベースの絵文字フォントの削除に関するアナウンスです。Android 13以降、システムの絵文字レンダリングに使用する絵文字フォントファイルはPNGベースのものからベクターベースのものに変更されていました。しかし、Android 13および14では互換性維持のために、PNGベースの絵文字フォントファイルも保持されていました。Android 15では、このPNGベースの絵文字フォントファイル(NotoColorEmojiLegacy.ttf)が完全に削除されることとなります。
この変更により、これまでPNGベースの絵文字レンダリングをアプリ独自で行っていたアプリは、新たな対応が必要になります。具体的には、プラットフォームのテキストレンダリングを使用するか、絵文字フォントファイルをアプリパッケージに同梱するなどの方法が考えられます。
さらに、「Beta 4」では以下の新機能も簡単に紹介されています。
- 「戻る」アニメーションの改善
- 低光量ブースト機能
- NotoSansCJK(中国語/日本語/韓国語フォント)のバリアブルフォント化
- アプリの起動に関する情報を提供するApplicationStartInfo API
- アプリによる録画中であることの検出機能
- アプリウィンドウのみの画面共有機能
- サインイン中の動作および表示のユーザーごとのカスタマイズ
- 画面端いっぱいまでの描画機能
- 動的に生成されたウィジェットのプレビュー
これらの新機能は、アプリの開発とユーザーエクスペリエンスの向上に大いに役立つと期待されています。アプリ開発者はこれらの新機能を活用して、より魅力的で使いやすいアプリを提供することができます。
source: マイナビニュース image: Android
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