OpenAIが「GPT-4o Mini」を発表、小型AIモデルで低コスト化を実現

OpenAIが「GPT-4o Mini」を発表、小型AIモデルで低コスト化を実現

OpenAIは7月19日、新しいAIモデル「GPT-4o mini」を発表しました。このモデルは、軽量でコスト効率に優れており、特に経済的な利用が可能です。具体的には、入力トークン100万個あたりのコストが15セント、出力トークン100万個あたりのコストが60セントと、従来のモデルに比べて「桁違いに安い」料金設定となっています。この価格設定は、GPT-3.5 Turboと比較して60%以上も安価です。

GPT-4o miniは、テキストと画像(Vision)の両方に対応しており、将来的にはビデオや音声の入出力にも対応する予定です。これにより、マルチモーダルなAIモデルとしての利用が期待されています。また、このモデルは128Kトークンのコンテキスト・ウィンドウを持ち、最大16Kの出力トークンをサポートしています。さらに、GPT-4o miniは2023年10月までの情報を持ち、改良されたトークナイザーにより非英語テキストのコスト効率も向上しています。

GPT-4o miniは、5月に展開されたGPT-4oの小型バージョンであり、その主な特徴はコスト効率の高さです。ベンチマークテストにおいても、他の小型モデルを上回る性能を示しています。特に、数学的推論を測定するMGSMでは、Gemini Flashの75.5%、Claude Haikuの71.7%に対し、GPT-4o miniは87.0%という高いスコアを記録しています。また、マルチモーダル推論のMMMUにおいても、他のモデルを上回る性能を発揮しています。

GPT-4o miniは、複数のモデル呼び出しを伴うアプリケーションや、大量のコンテキストをモデルに渡すアプリケーション、カスタマーサポートのチャットボットなど、低コストとレイテンシーが求められる用途に適しています。このモデルは、高速でリアルタイムのテキスト応答を行うための理想的な選択肢となるでしょう。

ChatGPTユーザーは、7月19日から無料版、Plus、Teamの各プランにおいてGPT-3.5に代わってGPT-4o miniを利用できるようになります。また、エンタープライズ版では来週から利用可能となり、Azure AIでも利用可能になる予定です。これにより、さまざまなユーザーがGPT-4o miniの恩恵を受けることができるようになります。

source: OpenAI


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