米Turing Softwareが、iPhone、iPad、そしてApple Vision向けにPCエミュレーター「UTM SE: Retro PC Emulator」をApp Storeで配信を開始しました。このエミュレーターは、x86、PPC、RISC-Vアーキテクチャをエミュレートすることができ、グラフィック用のVGAモードと、テキストベースのオペレーティングシステム用のターミナルモードの両方をサポートしています。
UTM SEは、クラシックなソフトウェアや古いゲームを実行するためのPCエミュレーターであり、ユーザーはグラフィック表示とテキスト表示の両方のモードを利用できます。x86、PPC、RISC-Vといったさまざまなアーキテクチャに対応しており、既に構築されたマシンを実行することも、スクラッチから独自の設定を作成することも可能です。このエミュレーターは、オープンソースのプロセッサエミュレーター「QEMU」を基盤にしています。
仮想マシンの構築においては、新規マシンの作成やUTMギャラリーからビルド済みのパッケージをダウンロードして実行することができます。しかし、これらのマシンをそのまま使用するには多くの細かい設定変更が必要であるため、ある程度の技術的な知識が求められます。
さらに、App Storeで配布されるための条件か、エミュレーターはJITコンパイラを使用することができず、その結果、パフォーマンスが低下する可能性があります。それでも、クラシックなPCソフトウェアやゲームをモバイルデバイスで楽しむための選択肢として、UTM SEは非常に魅力的なツールとなっています。
source: ITmedia
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