米メタ・プラットフォームズ(META.O)は、人工知能(AI)と個人データに関する新しいプライバシーポリシーがブラジル政府の懸念を引き起こしたことを受けて、ブラジル国内での生成AIツールの使用を停止すると、17日に発表しました。
ブラジルは人口が2億人を超え、メタにとって非常に重要な市場です。特に対話アプリ「ワッツアップ」の利用者数は、インドに次いで世界で2番目に多いということもあり、ブラジルはメタにとって戦略的な市場となっています。
メタは今年6月、ブラジルのサンパウロでワッツアップ上でAIを活用した企業向けターゲット広告を発表しました。しかし、この発表に対してブラジル当局は、メタの新しいポリシーが国内の生成AIの学習に個人データを使用することに対して懸念を示しました。そして、今月になって、ブラジル当局はメタのこの新ポリシーの適用を停止することを決定しました。
ブラジル当局は、メタがこの新しいポリシーから個人データの使用に関する項目を削除する必要があると判断しました。これを受けて、メタは生成AIに関する当局の疑念に対応するために、当面の間、ツールの使用を中止することを発表しました。
この一連の出来事は、AIと個人データの利用に関する規制が強化される中で、企業がどのように対応するかという課題を浮き彫りにしています。特に、メタのようなグローバル企業にとっては、各国の規制に適応しながらビジネスを進めることが求められています。
source: Reuters image: BTCC
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