ネット通販大手のアマゾンは、日本国内で医師が処方する薬、いわゆる「処方薬」をオンラインで注文し、自宅に届けるサービスを開始すると発表しました。この新サービスは「Amazonファーマシー」と呼ばれ、アインホールディングスやウエルシアなどの大手調剤薬局2500店舗と提携して展開されます。
サービスの仕組み
アマゾンのこの新サービスにより、医師の処方箋が必要な薬もアマゾンアプリを通じて注文でき、患者の自宅などへ直接配送されます。具体的な手順は以下の通りです。
- 医療機関の受診
患者はまず医療機関を受診し、診察を受けます。その際、電子処方箋と処方内容が書かれた控えの用紙などを受け取ります。
- アプリへの登録
受け取った処方箋の控えをアマゾンのアプリに登録します。
- 薬局の選択
アプリ上で提携薬局の中から希望する薬局を選択します。
- 薬剤師との相談
選択した薬局の薬剤師がオンラインで処方薬の飲み方や注意点などの説明を行います。
- 薬の配送
説明が完了すると、アマゾンの配送網を通じて処方薬が患者の自宅まで配送されます。
競争環境と利便性の向上
処方薬のオンライン配送サービスは、フードデリバリーを手掛けるウーバーイーツなども展開しており、診察から薬の受け取りまでをオンラインで完結するサービスが広がりつつあります。このようなサービスの普及により、患者は時間と手間を省けるだけでなく、薬を受け取るために薬局まで出向く必要がなくなります。特に高齢者や忙しい人々にとっては大きな利便性の向上となります。
アマゾンの「Amazonファーマシー」は、このような背景を踏まえ、患者にとってより便利で効率的な医薬品の受け取り方法を提供することを目指しています。提携する2500店舗の薬局と共に、オンラインとオフラインを融合させた新しい医薬品流通の形を構築し、患者の生活をサポートします。
このサービスの展開により、アマゾンはさらなる市場シェアの拡大を図るとともに、ヘルスケア分野における革新的なサービス提供者としての地位を確立することを目指しています。
image: ITmedia
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