◇パリ五輪第2日 バレーボール男子1次リーグC組 日本―ドイツ戦は、2024年7月27日にパリ南アリーナで行われました。世界ランキング2位で52年ぶりの五輪金メダルを狙う日本は、初戦でランキング11位のドイツと対戦しました。試合は2時間23分にも及ぶ大熱戦となり、セットカウント2―3で逆転負けを喫し、黒星スタートとなりました。
試合の第1セット、日本はドイツの強烈なサービスに対してレシーブが乱れ、8連続ポイントを奪われるなど苦しい展開が続き、17―25でセットを落としました。ドイツのエース、グロゼルの強烈なサーブとスパイクに苦しみました。しかし、第2セットでは一進一退の攻防の末、25―23でセットを取り返し、流れを掴みました。
第3セットでは、エースの石川祐希、西田有志のパワフルなスパイクや高橋藍の多彩なスパイクが次々と決まり、終始優勢のまま25―20でセットを取りました。第4セットでは、ドイツが意地を見せて16―19とリードを奪われ、先にセットポイントを奪われましたが、日本も粘りを見せました。ワンプレーごとにチャレンジが発生する紙一重の攻防となりましたが、最後は28―30で競り負け、第5セットも序盤からリードを奪われて12―15で落としました。
試合後、高橋藍選手は「1セット目、サーブで崩されてしまい、調子を上げられずチームにリズムを作れなかったのが影響した」と振り返りました。また、「オリンピックの独特な雰囲気と相手の気持ちがぶつかってきたことが大きかった」と述べました。
有観客での五輪についても、「非常にオリンピックらしい盛り上がりがあり、1点を取るのが難しかった。それがオリンピックの独特の雰囲気なのかなと思います」と話しました。ドイツについては、「非常に良いスパイカーが揃っており、オポジットのクローゼル選手やサイドの選手、ディフェンスも良かった」と評価し、「もう少しブロックやサーブで相手を苦しめられたらと思います」と語りました。
高橋選手は、サーブレシーブで崩れた点についても言及し、「ドイツの良いサーブに自分たちが崩れて相手のブロックが決まってしまった。それが自分たちがまず取り組むべき点だった」と述べました。また、「基礎的なところをもう一度見直し、日本のクオリティの高いバレーボールを出すために、次の試合ではさらに意識を高めていく」と次戦への課題を挙げ、「今日の負けを引きずらず、次の試合に気持ちを切り替えようと話しました」と試合後の緊急ミーティングの内容も明かしました。
午前9時からの試合についても、「なかなかないシチュエーションでしたが、しっかり準備をしていたので言い訳はできない。ドイツも同じ条件でした」とコメントしました。
【バレーボールの五輪開催形式】1次リーグは出場12カ国が4カ国ずつ3組に分かれて1回総当たり戦を行います。各組上位2カ国と3位のうち成績上位2カ国の計8カ国が準々決勝に進出します。1次リーグの成績によって8カ国の順位を決め、準々決勝の組み合わせを決定します。成績最上位のチームは3位通過の2チームのうち1チームと対戦します。
source: スポニチ
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