NASA、スターライナー宇宙船の本格運用開始を2025年8月以降に延期

NASA、スターライナー宇宙船の本格運用開始を2025年8月以降に延期

米航空宇宙局(NASA)は、2024年7月26日の記者会見で、ボーイングの新宇宙船「スターライナー」が国際宇宙ステーション(ISS)への定期的な飛行士輸送の本格運用開始が2025年8月以降に遅れることを発表しました。当初は2025年前半を予定していましたが、実施中の有人飛行試験でトラブルが続いたため、準備に追加の時間が必要だと判断されました。

ISSでは飛行士が半年ごとに交代しながら常駐しています。2023年8月から9月にかけてはスペースXの宇宙船「クルードラゴン」で飛行士が送り届けられました。次の定期輸送は2025年2月にスターライナーで行われる予定でした。しかし、NASAの担当者は「改修のための時間をもう少し確保する必要がある」と述べ、遅れの理由を説明しました。

スターライナーは、2023年6月5日に米国のフロリダ州から米国の飛行士2人を乗せて出発し、翌日にISSに到着しました。約10日で帰還する予定でしたが、エンジンの不調やヘリウム漏れが発生し、その原因究明に手間取りました。そのため、50日が経過してもまだ帰還日が決まっていません。このようなトラブルが相次いだため、スターライナーの本格運用開始が遅れることとなりました。

NASAは、ISSへの定期的な飛行士輸送が安全かつ確実に行われるようにするため、万全の準備を整えることに注力しています。そのために必要な時間を確保することが最優先事項であるとしています。

source: 産経新聞 image: Space and Beyond Box


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