フランス警察、テレグラムCEOパーベル・ドゥロフを逮捕

フランス警察、テレグラムCEOパーベル・ドゥロフを逮捕

フランスの警察当局は24日、通信アプリ「テレグラム(Telegram)」の創設者であり最高経営責任者(CEO)であるパーベル・ドゥロフ氏を逮捕しました。逮捕の理由は、同アプリが犯罪活動に使用されるのを防ぐための十分な対策を講じなかった疑いがあるためです。複数の情報筋によると、ドゥロフ氏は25日にフランスの裁判所に出廷する予定であると報じられています。逮捕は、ロシア出身で現在はフランス国籍を持つドゥロフ氏が、パリ近郊のルブルジェ空港に到着した際に行われました。彼はアゼルバイジャンの首都バクーからフランスに入国したところを拘束されたとのことです。

フランス国内で未成年者への暴力防止に関わる機関であるOFMIN(未成年者に対する暴力防止機関)は、テレグラムが詐欺や違法薬物の取引、インターネット上でのいじめ、さらには組織犯罪やテロ活動の助長に関わっているという疑惑を調査していました。この予備捜査に基づき、ドゥロフ氏の逮捕状が発行されたとされています。彼は、テレグラムが犯罪目的で利用されるのを防ぐための対策を取らなかったとの容疑がかけられています。

捜査に関わるフランスの警察関係者は、「テレグラムに対してこれ以上の免責は許されない」と強く主張しました。また、逮捕状が発行されているにもかかわらず、ドゥロフ氏がフランスに渡航したことに驚きを隠せなかったと述べています。

テレグラムは、最大20万人が参加できるグループを作成することができ、そのため偽情報が広がりやすくなっています。このアプリは、ネオナチのプロパガンダ、小児性愛関連のコンテンツ、陰謀論、さらにはテロリストの活動を助長するツールとしても批判を受けています。特に、そうした違法行為を防ぐための管理が十分でないことが問題視されており、今回の逮捕に至りました。

source: 時事ドットコム image: CNN


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